絹もずく


不規則に密に分枝をもつ柔らかい粘りけの多い糸状の褐藻で、体は黄褐色または緑褐色。低潮線付近の褐藻ツルモやホンダワラ類の体上について生育し、長さは30〜40cmになります。北海道南西部以南の日本各地沿岸、特に内湾に多く生育し、冬から初夏に繁茂するが最近ではロープを使った人工養殖も行われています。近縁の海藻にフトモズクやオキナワモズクなどがあり、共に食用になります 。もずくの成分は97%が水分。残る3%の内の1%が食物繊維の一つであるフコイダン。ガン細胞増殖を抑制する「抗腫瘍活性」を持っています。昆布、ワカメにも含まれますが、もずくはそれらの5〜8倍含有されています。また、ミネラルの宝庫であり、特にカルシウムに関しては、理想的な供給源といえます。 
また、以下にあげる予防効果が期待されており、「ぬめりのある食品」の中でもトップクラスの体によい食品とされています。
1.ガンを予防し、がん細胞だけを消滅させる。
  消化吸収されない食物繊維は、便を多量に形成して便が大腸内に留まる時間を短縮するので、便秘を予防して大腸ガンを予防します。アルギン酸は各種のガンを予防する効果も認められています。
2.ダイオキシンを吸着して排出する作用
 “ぬるぬる”食物繊維は、食べ物から体内に入ったダイオキシンの吸収を抑えたり排出する役目があります。
3.大腸菌O−157抗菌作用
 “ぬるぬる”食物繊維の成分である多糖類中に大腸菌O―157の抗菌物質があり、殺菌作用を高めることが確認されています。
4.肥満、糖尿病予防
 “ぬるぬる”食物繊維が砂糖などの栄養素の急激な吸収を緩和するために糖尿病を予防することが出来ます。
5.動脈硬化を予防
 “ぬるぬる”食物繊維のアルギン酸は、コレステロールを包み込んで吸着し、コレステロールを体外へ排泄します。
6.ピロリ菌から胃を守る
 ピロリ菌は胃壁の弱っている部分に作用し胃潰瘍を発病させます。“ぬるぬる”食物繊維のフコダインは、ピロリ菌が胃壁に作用するのを阻止し、更には予防だけではなく、できた胃潰瘍をも修復します。
7.むくみをなくす
 むくみは摂取したナトリウムが水分として溜め込んで起こります。“ぬるぬる”食物繊維のアルギン酸は、むくみの原因である体内の塩分(NA)と結合して一緒に体外へ排出します。
 

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